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pop tour

更新頻度は低いと思う

元気でさようなら!

昆虫キッズは、人間らしさ、あるべき姿、を一番自覚して体現しているバンドだと思っている。
例えるなら、父親のサンタクロース姿かな。それが一番しっくり来る。

私は父親のサンタクロース姿を見たことがない。中学生までサンタクロースは決まってクリスマスの夜、ベッドの横に毎年同じ包み紙に包まれたプレゼントを置いて帰っていった。次の日の朝に気づいて中身を開けるんだけど、そのサンタクロースの足音やそういうものに気づいたことが一度ない。
小学校高学年になってサンタクロースの存在に疑いを感じて前日にこっそりあらゆる押入れを捜索したこともある。だけど全然プレゼントは見つからないのである。
そして両親もサンタクロースの存在に関して言及したことがない。
高校生になったら自ずと消えていった。たくさんの事実を抱えているのを綺麗に包み込んでそのまま消えてしまった。
昆虫キッズのはそんなロマンチックさと現実への寂しさがある。


私が昆虫キッズを知った経緯は100%ORANGEのブログだ。
包み隠さずともファンである。グッズも気持ち悪いほど持っている。
オークションで競り落とした代物も結構ある。

ぽつりと、"好きなバンド、昆虫キッズ"と書かれていた。必死にYouTubeで動画を探した。
初めて見たのは太陽さんだった。
「えっ、すごい、みんな、バラバラだ…」
東京のインディーズバンドについて何の知識もなかった私にとって、物凄い衝撃だった。信じられないと思った。だけど確実に惹かれてしまった。2010年の終わりくらいだったと思う。その次に見たのがスッパマイクロパンチョップというバンドの"ピー卜タウンゼット"のカバーだったはず。
そういえばこれら2つも岩渕さんの撮影だから、もう見れないのかな、もしかしたら。

そのまま半年後ぐらいに確か大阪へ平賀さち枝さんのライブを見に行った。そこにいた雰囲気の良さそうなお客さんに話しかけに行って、(今思えばこれ、ナンパなのかな…塩)「どんなバンドが好きなんですか?」って尋ねたら
即答で「昆虫キッズだ」と言われた。
そりゃもう嬉しくて仕方がなかった。
何で好きなのかを尋ねたら、たくさんの納得できる理由、答えをありったけ言ってくれた。その人は言葉が上手だったのだ。ますます好きになった。

私の中での東京インディーズバンドの四天王はceroシャムキャッツ・スカート・昆虫キッズなんだけど、「強い順に並べな」って言われたら、絶対昆虫キッズをボスにする。

それぞれの4人が、それぞれの音を奏でる、バンド自体にも、一人一人にもずっとスポットライトが当たっていて、いつもわくわくドキドキハラハラさせてくれる。特に昆虫キッズはそうだった。どのバンドよりも一人一人の個性が尊重されて発揮されている。
本当に眼も耳も足りなくなる。全力で見たくなる。
そしていつだって楽しくて、切ない。やっぱり現実なんだなって肩を落とす時もある。
hiko1985さんもブログで言ってたけど、感情が忙しない。
だからこそ私はずっと見ていたかった。夢ばかり魅せるバンドが多いから、このバンドの存在は本当に大きかった。ある意味頼りにしていたところだった。

少年少女の目をした大人の顔。
きっと、そこらへんの大人よりも事実をたくさん知っているんだけど、目をそらすのが上手じゃないだけなのだ。


どついたるねんのプロデュースの件も知った当時はびっくりしたけれど、今なら納得できる。

しかしさぁ、カバのパーカーが手に入っても、昆虫キッズのライブで着ることはないのか。
寂しい。父親のサンタクロース姿と一緒だよやっぱり。


「いつだって」のところで映りこんでいるのは紛れもなく……私だね…(恥)